内羽根の靴と外羽根の靴

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革靴を選ぶ上において、靴の見た目、機能性に大きく関与するのが、その靴が内羽根であるか、外羽根であるかという点です。

内羽根の靴のルーツ

内羽根の靴のルーツはイギリスの王室にあります。

後述します、「羽根」の部分が全開しないため、見た目がスッキリ見えるという利点があります。そのため、主にフォーマルユースや室内執務用の靴として普及してゆきました。

内羽根の靴を考案したという、アルバート公が好んで過したスコットランドの王室御用邸にちなんで、この形状の靴はイギリスやアメリカではBalmoral(バルモラル)と呼ばれます。

やはり、公室由来の靴であるという背景もあり、フォーマルシーンに適している靴です。ですから、スーツやジャケットスタイルにピッタリです。

特にストレートチップやプレーントウのデザインを選んでいただければ、冠婚葬祭どの場面でもお使いいただける万能シューズになります。

なお、本来は紐靴の短靴の総称であるOxford(オックスフォード)ですが、この呼称を、「内羽根の靴」という意味で使われるケースもあります。

これは日本だけの現象ではありません。海外の通販サイト、各ブランドの商品カテゴライズを見ても、まちまちになっているので、Oxford=内羽根の靴という意味でも通じるようになっており、現代では用語の意味そのものが変異していると感じます。

外羽根の靴のルーツ

1815年にワーテルローの戦いで、プロシアの陸軍元帥だったゲルハルト・レーバレヒト・フォン・ブラヘルが考案したというのが、外羽根の靴です。

羽根の部分が全開するので、着脱が比較的素早く出来るため、フィット感の調節も容易です。こういった利便性の点から、狩猟用や屋外労働用に広く浸透してきたという背景があります。

イギリスではDerby(ダービー)と呼ばれます。

アメリカでは外羽根靴の考案者である、ブラヘルから名前をとってBlucher(ブルーチャー、もしくはブラッチャー)と呼ばれることが多いようです。

軍隊が履いたという「実用靴」の側面から育った靴であるため、外羽根の靴=カジュアルという図式が出来ています。

そして、この図式も多くの場面でその通りであると考えられます。

ワールドフットウェアギャラリーが、日常から考える内羽根外羽根

私どもが普段扱っていて、内羽根であるから、外羽根であるから、と靴をお選びになる方はほとんどいらっしゃらないように思います。

 

と、いうのもドレスシューズというカテゴリーにおいて、自然と内羽根の靴はドレッシーに見えるデザイン・ラスト(木型)の形状になっており、外羽根の靴はカジュアルに見えるデザイン・ラストになっていることが多いからです。

もちろんこの点については、例外もありますし、そのお召しになる方個人個人のキャラクター、その用途よって、見え方がガラリと変わるという点が革靴の奥深さを日々私どもに感じさせております。

ひとつ例を挙げるとすると…

フルブローグの靴というのは、「カジュアル」に分類されやすい靴ですが、内羽根になると、ラスト(木型)の形状によっては、カジュアルシーンで履いてもどうにもしっくりこないケースもあります。

こういった例や、「靴の奥深い」話はまた別途ブログで紹介させていただきます。

ひとつ、専門店として、ほぼ間違いないケースと言えるであろうことは、内羽根のストレートチップ、プレーントウはカジュアル使いが難しい、極めてフォーマルな靴として機能するということでしょうか。

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