・・・WFGの歴史を振り返る・・・
「メイドインジャパンの底力」 MIYAGI KOGYO
 
 こんなにもインポートの靴が溢れかえっている昨今、我々、WFGを含め、色々なショップで様々なブランドの靴が一同に見ることができるのは、世界でも日本だけなのではないのかと日々思います。でも、実は今アツいのは・・・そう、我々のお膝元、日本なのです。 

 そんな日本の靴ブランドの中でも銀座店イチオシは、なんといっても、この「宮城興業」なのです。

 そもそもこの「宮城興業」・・・山形県の南陽市を拠点として創業した靴メーカーで、セレクトショップのオリジナルシューズや、様々なオーダーシューズをOEMとして請け負ってきました。密かにこの宮城製の靴は、日本の中でも数多く存在しているのです。そんな折、WFGは2008年の秋に「宮城興業」で新たな国内ブランドの靴が出来ないか?というアプローチで交渉を始めたのが始まりでした。

 ちなみに全く関係ありませんが、実はこの南陽市は私の実家の近くで、毎シーズン葡萄やラフランスといった美味しい果物の産地であり、自然に恵まれたのどかでほのぼのとした田舎町です。


 こちらが当店で展開中の「MIYAGI KOGYO」のダブルモンクです。一見・・・何の変哲も無い靴なのですが、よく見るとスゴイ、凄すぎるのです。元々この「MIYAGI KOGYO」の靴が当店の展開ラインとの決定的な差は・・・木型とパターンに対するアプローチの差なのです。
 通常の既製靴は木型に対して、載せるパターンは木型のセンター(中心)に重心が載るようにするそうですが、この「MIYAGI KOGYO」の場合、重心位置をやや内側に設定し、踵を外側に設定しています。こうすることで、土踏まずの位置を安定させることが出来ます。
 ちなみにこのアプローチの仕方は通常、規制靴ではしないそうです。その理由は・・・手間がかかりすぎるからです。昔のイギリス靴はビスポーク(注文靴)がメインの為このアプローチを取っているものが多いのですが・・・最近ではめっきり見なくなりました。

 前者で靴を造った際、見た目にも直線的で綺麗な靴が出来ます。誰が見ても美しい靴です。ただこのアプローチで靴を造った場合、見た目には少し歪んだように見ます。しかし実際に足入れしていてみると・・・土踏まずがきちんとのり、実に安定したフィット感を得ることが出来ます!


 写真を見ていただければ更に一目瞭然、右からWFGオリジナル、真ん中が宮城、左がペルフェットです。その違いは・・・踵の絞込みにあります。宮城の靴の絞込みがあるのが分かると思います。この踵の絞込みがあるからこそ、靴が慣れてきてもきちんと踵が付いてくるのです。
 過去、ディティールをビスポーク風にした靴はたくさんありましたが、日本メーカーの既製靴でビスポークが堪能できるとは嬉しい限りです。 今後海外のショップに日本の靴が展開される事も期待できそうです!

 気になる方は是非一度この靴をご試着なさってみて下さい。貴方の靴への価値観が変わるかも知れませんよ。

銀座店 平

Update:09/12/07